知覚過敏症とは


冷たいものを口に入れた時に歯がしみる、痛みが走る場合があります。虫歯が大きな原因ですが、そうでない場合は知覚過敏の可能性もあります。
あまりなじみのない名前かも知れませんが、潜在的に多くの人が知覚過敏症にかかっているといわれています。あるデータでは日本の成人のうち、約1800万人もの人がなんらかの形で知覚過敏の症状を抱えているとも言われています。
知覚過敏症は象牙質知覚過敏というのが正式名称となっています。歯の構造は表面がエナメル質、その奥に象牙質、さらにその奥に神経が通っていることになります。通常、表面の堅いエナメル質が刺激を神経に伝えることを防いでいるのですが、歯根の部分にはエナメル質がありません。何らかの理由で歯根が歯茎から露出してしまうと刺激が直接歯の神経にまで達してしまいます。これは象牙質には多数の小さい穴が開いているのが原因でもあるのですが、その結果冷たいものや歯ブラシの刺激に対して痛みなど過敏な反応がもたらされてしまうのです。

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知覚過敏症にかかってしまう人の多くは日ごろの歯ブラシの方法が間違っているのが原因です。また、最近増えているといわれる歯軋りや食いしばりも知覚過敏症の原因となる可能性があります。ですから知覚過敏症の治療にはまず日常生活の改善からはじめる必要があります。歯科医院で相談し、正しい歯磨きの方法や、歯軋り対策などの指導を受けるのが最大の近道となるでしょう。
歯科医院といえば虫歯の治療をするところ、というイメージが強いものですが、知覚過敏症の治療も重要な役割となっているのです。

知覚過敏症の原因


虫歯でもないのに冷たいものを口に入れるとしみて痛い。そんな知覚過敏症はどうして起こるのでしょうか。
知覚過敏は歯根が歯茎から露出してしまった場合に起こるものです。この部分にはエナメル質がないため、象牙質の小さな穴を通して神経にまで刺激がもたらされてしまうのです。しかし、歯根が露出していれば必ず知覚過敏症になるのかというと必ずしもそうではありません。
原因としてはまず強すぎる歯磨き。力を込めすぎた状態で歯ブラシを露出した歯根部分に当てると象牙質の穴から刺激が神経へと伝わりやすくなります。さらには歯根が削られてしまい、ますます神経に刺激がしみこみやすくなってしまうこともあります。
それから歯根の汚れ。歯根がプラークで汚れている場合、そこに存在する細菌がもたらす刺激物質が神経にまで達することでしみるようになります。

そのほか、歯軋りやくいしばりも知覚過敏症の原因として指摘されています。強い圧力が歯にかかることで歯根の表面が割れてしまうことがあるのです。そこから刺激が神経へと伝わりやすくなってしまうのです。
知覚過敏症は露出した象牙質の穴が自然にふさがれれば起こりません。上に挙げたような原因で象牙質に常に穴が開いている状態になってしまったり、割れてしまうことによって刺激が神経に達しやすくなるのです。これらの原因はみな日常生活で防ぐことができることばかり。それだけに日々の生活の中から注意しておきたいところです。

知覚過敏症の治療


日本人のおよそ1800万人がかかっているとも言われる知覚過敏症。虫歯でもないのに冷たいものに歯がしみる、という経験をした人も多いのではないでしょうか。
この知覚過敏症の治療は症状にあわせていくつかの方法がとられます。
軽度の場合は毎日の歯磨きを改善させることで防止することができます。強く磨きすぎることで露出した象牙質から神経へと刺激をもたらしてしまっていることが多いため、あまり力を込めずに磨くほか、毛先の柔らかい歯ブラシを使うことも重要になります。また、歯磨き粉は研磨剤を使用していないものを選ぶのがベターです。

そのほか、知覚過敏を防止するために作られた歯磨き粉を使用するという方法もあります。この手の歯磨き粉には象牙質の穴を塞いでくれる成分が配合されているため、短期間で症状を改善させる効果があります。
これらの対策で思うように症状が改善されない場合は歯科医院での治療となります。刺激が神経に伝わらないようにするため、歯根の表面をコーティングするという治療が行われます。また同じ原理でサホライドという塗り薬で刺激を防ぐという方法もあります。
痛みが激しい場合にはレーザー治療で和らげるという方法も用いられます。それでも十分な効果が得られない場合はレジンなど歯科医療用の素材で歯根の表面を埋める場合もあります。この処置でも痛みを感じる場合には神経を抜いてしまうという最終手段がとられることもあります。
できるだけ軽症の段階で対策を行いたいもの。知覚過敏症はなるべく放置せず、できるだけ早く歯科の治療を受けるようにしましょう。

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